知らぬ間に子供のLESSON//
うちごはん。
息子と離れて暮らすようになって10年になるが、
いつも、きちんと食べているかしら、と繰り返し過る想い。
小さい頃からずっと、毎回、食事時の彼の役割は、『テーブルセッティング』だった。
テーブルを拭く。
プレイスマット(ランチョンマット)を置く。
ナプキンホルダーを置く。
“今日は何?” これは、お箸か、ナイフフォークか、スプーンはいるか。。という意味。
献立で、彼がカトラリーケースから選ぶ。
チャーハンなどの中華の時は、散蓮華、お肉の時はこのナイフ、など。
カレーライスなどの時は、薬味用のプチトング、小さいスプーン。。
必要な調味料、S&P、などを並べる。
私は、当時、ただただ、慌ただしく、いつもの夕食の用意をしていただけの、この日常。
手伝ってもらう、という目的で、お願いしていたこと。
でも、彼は、毎回、献立によってカトラリーを選び、テーブルセッティングを考え、自分たちが食べるのに、何が必要か、どうすれば快適な食卓になるか。。
大きくなるに従って、料理とプレイスマットと箸置きの種類、などもリンクさせて、テーブル全体の雰囲気も考えるようになっていた。
ね、面白いでしょ。
私たちは、日常の中で無意識に何かをお願いしたり、何かをやってもらったり。。
それが、知らないうちに、きちんと子供のLESSON (レッスン)になっている。
いつだったか、ポタージュを作って、器に注ぎ、そのまま出したら、「緑のパセリを入れた方が、美味しそうに見える」と言われた。あは。。確かに。。😣 そんなこと教えてないんだけどね。
知らないうちに、子供は、この世界でいろいろなことを学んでいる。
近年、勉強が忙しいから、と子供に雑用を頼まない親が増えていると聞いた。。???と思った。忙しい方が、Time Management(時間の管理)も学習できるのに。。
そして、一番近くにいる親は、子供が自分の拡大鏡だということを心に留めておくべきだ。(よく”鏡”だというけれど。。いやいや、拡大鏡、ルーペぐらい?の結果になる~)
これは、米国の幼児心理学データでも証明されていることだが、
子供は親の持っているものを、さらにレベルアップして、大きくして、身につけていく。
子供は、親を追い越して行く。
いい事も、残念ながら、悪い事も。。
親がイライラ、カリカリしていると、子供はもっと神経質な子になるという。
親が幸せなら、子供はそれ以上に幸せになる。
親が笑っていれば、子供はもっと笑って人生を歩いて行ける。
例えば、一人暮らしを始める時に、レシピカードのコピーを持って行った息子は、
今私よりも、もっときちんとしたテーブルセッティングができて、もっと考えて食事をしている、と思う。
以前、何やら料理を作った後で、パクチーが余ってしまった、どうしたらいいか、とスカイプで聞いてきた。
そーね。オリーブオイルにでも入れて、パクチーオイルにしておけば?と教えてあげた。
嬉しそうに Good idea !!! Thanks ! と。。
へえ。。私より主婦みたいだ。。
RIKA