US子育てtrivia #8//
今年3月、アメリカのファーストレディ、ミシェル・オバマは、途上国の女子教育を支援するアメリカ政府の「Let Girls Learn(女子に教育を)」構想を広める目的で初来日した。
長女のマリア(16歳)、次女のサーシャ(13歳)の母でもある彼女が、某メディアのインタビューで彼女自身の子育て論について話していたのを聞いて、私は、数十年前に、息子の子育てに一喜一憂していた遠い日々を思い出した。
『グラニー(おばあちゃん)パワーを最大限に活用しているわ。時々、ママクライシス(ママの危機)に陥ることもあるけれど、夫バラクや母マリアン(77歳)に助けられながら、娘たちと何でも自由に話し合える親子関係を保っています。特に母が同居してくれるのは、とても心強いのよ』
『娘たちにとってグラニーの力はとっても大切。そのやり方を娘たちが見て学ぶこともできるから』
ミシェルの強い希望で実現した“親子3代ホワイトハウス同居”は、アイゼンハウワー大統領(1953-1961任期)以来だという。
2人のお嬢さんたちは、おばあちゃんの教えで、幼い頃から食べ終えた食器をキッチンへ運び、自分の部屋を掃除し、ベッドメイキングもするという。
私は、息子が生まれた年に母を亡くしているので、その分ずっと、私の父、グランパ(おじいちゃん)が一番近くで息子を見守ってくれた。
ワーキングマザーだった私は、まさにグランパパワーを最大限に活用!
プロ並みに料理をこなし、様々な知識も豊富で、限りない優しさと少年のような好奇心を持つ私の父は、とにかく息子と多くの時間、空間、経験を共にし、大きな愛情を与えてくれた。
グランパは息子に一番影響を与えた存在なのかもしれない。
グローバルペアレンティングのカウンセリングで、若いママたちとお会いしていると、
全てを背負ってしまっている方が比較的多いことに気づく。
もっと誰かに頼って、誰かに甘えて、育児を楽しんで欲しいのに。。と思う。
私は、『自分の子供』という意識から『地球の子供』という意識に広げて息子と向かい合ってきた。
生まれた時から、彼の人格を尊重し、決して所有物ではなく、ただ彼がこの世に生を受け、幸せに楽しく生きていけるように、と願い続けている。
その為にも、できるだけ広く大きい世界を見て欲しいと思っている。
子供は、私から、父親から、グランパから・・・
親戚、友人、教師と関わり、広く外の社会と接し、多くの人々から様々なことを学ぶことができる。
今、育児で一人で頑張っているママたち。
助けて。。と悲鳴を上げているママたち。
核家族化している現代では、若い人のコミュニケーション能力にも不安がある。
もし、誰かのパワーが活用できるようであれば、怖がらないで、甘えてみて。
ママも子供も世界が広がるきっかけになり、必ず良い結果をもたらすと思う。
RIKA