親の役割 #3 親子ワーク//
息子がアメリカの幼稚園に入学した時、学校側が最初に話してくれたことは、
*******『子供は、まだ磨かれていないダイヤです。そのダイヤを、これから、私たち教師と、あなたたち親御さんが一緒に力を合わせて、大切に磨き上げて、本来の輝きを放つ美しいダイヤモンドにしていくのです』*******
日本語にすると、ちょっと ”キザ!” に聞こえるかもしれないが、
それでも、経験を積んだプロの教師陣と一緒に、というのは、とても心強かったし、
子供の本来の輝きを見つけて行くという作業は、大仕事だと思う反面、楽しいな~と思った。
私は、ずっと仕事を持っていたワーキングマザーだったので、100%ダイヤを磨き上げられたかどうか自信は無いが、自分が育った日本と違ったアメリカの教育環境だったおかげで『自分も一から学ぶ』という意識を持つことはできた。
『やりなさい』ではなく、『一緒にやろうよ』が原則だった。
息子が宿題をやっている時は、横に座って、一緒に解いていた。
あーだーこーだー言いながら、もう、遠い昔で忘れてしまっていた学科を、勉強し直している感じ。歴史や、科学や。。一緒にインターネットや本で調べたり。。
白地図の課題を仕上げた時は、徹夜して、息子とフラフラになっていたことも。。
私が、くだらない疑問を持って息子に聞いたりしたことは、おそらく教科書の上の文字をなぞるだけの勉強よりも、彼の頭には入っていったと思うし。
一緒に学習することで、記憶に刻まれることも多いと思う。
そういえば、息子が2歳前に通っていたハワイの保育園の先生も、『とにかく、いろいろなことをASK (尋ねる)しなさい』と言っていた。
時々、プライベートでもこの先生と一緒に外出することもあったが、先生が話すというよりも、息子に『What’s that? (あれはな~に?)』『What color ? あれは何色?』と。。よく質問してくれていた。
人は尋ねられると、答えを出す為に頭を動かし、アウトプットする為に言葉の組み立てをするので、頭脳の活性化にとてもいいという。
アメリカの学校は、基本、共通の教科書やテキストは無く、その担当教師が自分で作成したものや、選んだものを使用するので、その教師の手腕が問われる。
もちろん、学年ごとに共通の修了ゴールは設定されているのだが、そこに到達するまでのプロセス、メソッドは教える教師に任されている。
そのため、教師も、おそらく生徒以上に日々勉強しているし、
同じく、親もそうあるべきだと、私は思う。
就学前でも、一緒に親子ワークすることは、とても大切だと思う。
私は、息子がまだ小さい頃から、よく一緒にガーデニングをしていた。
土をいじりながら、苗や花を植える。
水をあげるという彼の役割もできる。
一生懸命育てると、きちんと応えてくれて、すくすくと育って行く。
そんな自然の素晴らしさも覚えてくれる。
お菓子を焼いたり、夕食の餃子作りなど、クッキングも一緒に楽しんだ。
先日、子供部屋オーガナイズ その4// (→ Blog on Jul 22 )
でお話したように、部屋のオーガナイズを一緒に考えたり、部屋のインテリアグッズのカラーを揃えるのに、一緒にペイントしたりDIYしたりするのも楽しい。
『教える』ことと、ママやパパも『一緒に学ぶ』こと、は結果が大きく違う。
私たち親も、子供のおかげで、頭の体操できるし、意外にはまるかも。。
すぐに、独り立ちして自分だけで学びを進めて行くのだから、
それまでは、お子さんの年齢にタイムスリップして、
一緒に勉強~親子ワークを楽しんでみて欲しい。
RIKA