親の役割 #4 食育//

近年、『食育』が子供の日常で重要視され、

7つの『コショク』が問題になっていると聞く。

『孤食』 家族が不在で一人で食事をすること

『個食』 家族がそれぞれ自分の好きなものを食べること

『固食』 自分の好きなものしか食べないこと

『小食』 食べる量が少ないこと

『粉食』 粉製品を好んで食べること

『濃食』 味の濃いものを好んで食べること

 

ジャンクフードやお弁当屋、コンビニ、惣菜、デリバリーで簡単に食事が用意できてしまう便利な現代。

ママも仕事をしていて、忙しい毎日。

キッズは、学校、塾、習い事で、毎日スケジュールがいっぱい。

パパの帰宅も遅い。

 

家族全員が食卓に着いて、会話をしながらゆっくり楽しく食事をする、なんて、本当に贅沢なことに感じてしまう。

#family#dinner#parenting

#family#dinner#parenting

そんな現代だから、今、子供のうちから、[食育、食習慣]をきちんと教えておくことも、親の役割のひとつ。

 

アメリカの “Eating habit” (食習慣)“Healthy eating” (健康な食事)の文献を読んでいても、

やはり、子供にとって親、大人と食事をすることは、この7つの『コショク』を避ける為にも本当に必要なことだと感じる。

 

まず、

子供は、親と会話をしながら、食事をすることで、食べ物の知識や文化を学習する

親子ワーク →(親の役割 #3  親子ワーク// blog on Jul 28)でもお話したが、一緒にクッキングや食卓の用意をすることで、食事の楽しさ、食べ物への関心も広がる。

食べ物や栄養に関する情報に触れて成長すると、年頃になりダイエットなどに興味を持ち始めた時にも、必ずその経験と知識は、正しい身体作りや健康維持に役立つ。

#buffet#hotel#lunch#parenting.JPG

親は、子供と一緒に食事をすることで、彼らの嗜好、偏食や食べることに関する改良点等に早期に気づくことができ、健康な食生活に導くことができる。

孤食が続くと、TVを観ながら、ゲームをしながら。。という食事癖がついてしまい、早食いや味覚の退化などの傾向に陥りやすい。大人と一緒の楽しい食卓で改善して欲しい部分である。

#kamiya#ginza#sushi#kaiseki

#kamiya#ginza#sushi#kaiseki

食卓でのマナーを実際に見せることができる。

例えば、食べるスピードや、全員が食事を終わるまでは離席してはいけない、など。

*もちろん、子供の年齢や経験によっても異なるので、微調整は必要。

世の中にはいろ〜んな食べ物があるのだ〜♡

世の中にはいろ〜んな食べ物があるのだ〜♡

食卓を囲みながら、親子の日常の近況報告、雑談をし、愛情と心のコミュニケーションがとれる。

私たちの人生で必要不可欠な『食事』の様々な光景、パターンを覚えてもらうためにも、親戚、友人、知人と一緒に食事をする機会や、ホームパーティーなどにも積極的に参加することをおすすめする。

子供は、他人の食事風景から、会話、マナー、新しい食べ物。。多くのことを学ぶことができる。

 

一番大切なのは、食べることを楽しむこと。

平日の朝ご飯だけでも、週末のブランチだけでも、家族の食卓の時間を習慣化して欲しい。

 

そして、その時に、大人たちが注意すべきことは:

#1 子供がお皿の中のものを全部食べなくても、決して強制して食べさせないこと。

これは、食べることが辛くなる、という精神的な影響を考慮する意味もあるが、子供の“満腹である”という身体からのサインを出す能力(満腹中枢)が狂ってしまうから、という医学的理由もあり、身体の成長過程においても良くないという。

 

#2 子供に好き嫌いがあるのは、当たり前。無理に押し付けないこと。

ひとつ、ふたつのものが食べられなくても、それで栄養が偏る、ということは絶対に無い。

年齢や、成長の段階で好みが変わったりするので、どちらかというと、新しい味を幅広くどんどん教えていく方が大切。

子供のうちに一度でも経験した味、食べ物は、大人になって『初めて』ではないので、受け入れやすい上、アレルギーなどを起こす確率も少ないらしい。

 

#3 最初は、カトラリーの使い方や、細かいマナーを口うるさく注意することは避ける。

通常、3歳までは、フォークよりもスプーンが使いやすいと言われる。年齢を考えて、食べる道具の難しい扱いがストレスにならないように配慮する。

まずは、楽しく、美味しく食べることに重点を置く。

 

toddler(3~7歳ぐらいの子供)は、一日、3回の食事と2回のスナックが必要と言われていて、つまり、一度の食事で、次の食事まで十分に動けるエネルギーを補充できないため、食事の間に、軽いスナック(フルーツやクラッカーなど)を与えるといい、とされている。

 

ただ、アメリカでは、子供の体力や消費エネルギーも個体差があり、少ない量の食事でも、スナックを必要としなくても、きちんと成長していて、健康が維持できていれば、『食べろ食べろ』と強制してはいけない、と教えられる。

 

また、ジャンクフードや惣菜、デリバリー、スナック菓子、甘いものなどに関しても、極端に禁止すると、余計食べたくなったり、隠れて食べるようになるので、頻度や量を考えて食べる機会を持つべきだと思う。

ハンバーガーやフライドポテト、チェーン店の牛丼、デリバリーピザだって、まったく知らない大人なんて、気味が悪い~。

とにかくいろいろな食べ物を覚える機会を与えること。

そして、バランスを取ること、何が、Good food (良い食べ物)か、を知ることが大切。

 

食べることは、

人とのコミュニケーションツールであり、

自分の身体とのコミュニケーションにもなる、

ということを子供たちに伝えて欲しい。

 

RIKA