US子育てtrivia #4//
息子がアメリカの保育園を出て、その後、幼稚園で出会った先生は、本当に偉大な方だった。
現在、日本の世論調査で、小学生に『大きくなってどんな職業に就きたいか』と聞くと、
トップに躍り出るのは、サッカー選手、タレント、芸能人、そしてパイロット、モデル、CA、医者、弁護士、商社、金融、等だと聞く。
上位10位に残念ながら『教師、学校の先生』は見当たらないらしい。
一方、アメリカでは、ずっと上位に『teacher、professor 教師、学校の先生』があるという。本来、教育に携わる職業は聖職で、本当に重要な位置にある仕事だと思うのだが、日本とアメリカでは、職業としての社会的地位がどうも違うらしい。
また、アメリカでは、多くの人が子供の頃に尊敬できる教師と出会い、良い影響を受け、『こんな先生になりたい』と思う、素晴らしい経験をしているのではないだろうか。
幸運なことに、息子は、素晴らしい先生、教師の方々と出会ってきた。
叱られたり、褒められたり、愛され、育てられ、教えられ、生きていくために必要なものをたくさん与えられたのだと思う。
彼が最初に入った幼稚園の担任の先生も、素晴らしい熟達した経験を持ったエキスパートだった。
親は、いつでも教室を参観できることができ、教室でのお手伝い、ボランティアも自由で、よく学校生活を垣間みるチャンスがあった。
ランチの後に、毎日読書の時間があり、子供たちが床の絨毯の上に座り、先生が絵本を読む。
保育園や幼稚園でよく見られる光景。。
ただ、この先生は、時々、絵本の1ページを読むと、次のページをめくる前に
『さて、次はどうなると思う?』
と生徒たちに投げかけるのである。
子供たちは、これまでのストーリーを自分なりに理解し噛み砕き、『きっとこうなる』
『いや。。こうなって欲しい』と意見を出す。
その場面を初めて見た時、私は、毎晩ベッドで子供にただ絵本のページの文字を音読していることと、その差は、なんて大きいだろう。。と教えられた。
この先生は、ただ絵本を音読しているだけでなく、もう、ほとんど演技。
声を替え、それぞれの登場人物に七変化する。
そんな読書の時間を子供たちは大好きで、絵本の中の世界に引き込まれてしまう。
そして、さらに、子供たちが既に入り込んでいる絵本の世界で、次に何が起こるか。。と
創造力、想像力をかき立てるように頭の動きを促す。
子供は、その絵本のストーリーを忘れない。
まるで、自分が存在し、経験した世界、冒険のように、心に残っている。
夏の夜、お子さんと、楽しいSTORY TIME を♡
RIKA