親の役割#2 子供の個性//
アメリカには、イニシャルの付いたグッズが多い。
就学する子供の持ち物に、名前を付け始めるのは、どこの国でも同じだろうが、
そのもっと前、新生児の頃から、アメリカ人は名前をアイデンティティとして露出する傾向が、日本よりも強いような気がする。
『僕は♡♡』です。
『私は♡♡よ』と、私を知って!という自己アピールがすごい。
物を失くさないようにという役割もあり、アメリカには名前のステッカーやシールが本当に多く、名前入りのキーチェーンから食器、カトラリー、部屋のデコレーショングッズ。。ほとんど全てのものと言っていいくらい、名前入り、イニシャル入りのものがどこでも簡単に見つかる。
おそらくアメリカを訪れた方はスーパーやデパートで頻繁に目にしていると思う。
さらに、カスタムメイドでイニシャルや名前を入れるサービスも、必ずある。
アメリカでは、教育の段階で、自分の個性を大切にしなさい、という指針がとても重要視されていて、人と違う ”自分だけのもの” を見つけて伸ばしなさい、と。
それは、自分を愛することにも繋がる、という。
アメリカ人は、みんな”自分大好き国民”
まわりがどう思っても、自分の個性を信じているから。
自分の個性を信じられるように、見守られ、育てられるから。
だからどこまでも逞しく、潔い。
日本でも、イニシャルのアクセサリーの人気は定着している。
自分の名前からとったイニシャルを付けていると、お守りのような気分にもなって、オリジナリティが自慢できたりして。。なんとなく自分を大切にしている、というアピールに役立っているようにも感じる。
でも、本当のイニシャルやネームタグの付いた自分軸は自分の中に持っているべき。
周りに流されない、ぶれない自分軸。
自分の個性が好きだから、取り巻く人々の個性も好きになって、リスペクトできて、優しくなれる。
そんなことを、子供は身につけて大人になって欲しい。
真っ赤なバラに囲まれたからと、理由もなく、自分も一生懸命赤くなる必要はない。
薄いピンクだからこそ、目立つこともあるのだから。
そして、そんなピンクでいられる勇気を守ってあげるのが、親や周囲の人々の役割。
子供の個性を見つけてあげて、その芽を摘み取らずに、一緒に育ててあげること。
個性は、他の子供たちとは全く違うところで見つかり伸びて行くかもしれない。
この夏、そんな子供の個性探しも一緒に楽しんで、新しい手応えを感じて欲しいと思う。
RIKA