クローゼット整理とショッピングの関連性//
日本ライフオーガナイザー協会には、”住+衣” に特化し、クローゼットのオーガナイズからファッションスタイリングの提案まで、 一連のサポートを行う ”クローゼットオーガナイザー”がいる。
実際、本国アメリカのオーガナイザーは、さらに細分化されていて、冷蔵庫オーガナイザー、ガレージオーガナイザー、デスクオーガナイザー等多くのカテゴリーで、プロのメンバーが活躍している。
家の中で、モノが溜まる、片付かない。。という場所は多々あると思うが、おそらく誰もが、いちばんストレスを抱えてしまうのは、やはり、使用頻度が多く、毎日の関わりが強いもの、だと思う。
つまり、当然のことながら、キッチンに足を踏み入れないご主人にとっては、キッチンがどんなに使いにくくオーガナイズされていなくても、それほどストレスにはならないし、ガレージで車や自転車、DIYグッズと一緒に過ごす時間が少ない女性も、見た目 ”なんだかグチャグチャしてるわね~” で終わってしまうかもしれない。
さて、クローゼットはどうだろう。
男性も女性も、通学、通園をはじめた小さいキッズも、みんな毎日、着替えをし、服を扱う。
ここは、誰もが一番関わりを持ち、その使い勝手、状況から心理的にも影響を大きく受ける場所なのかもしれない。
私は、ファッションやインテリアが好きで、長く仕事でも関わりを持ってきた。若い頃は、ジプシー状態で、手当たり次第買ってみたり。。もちろん、今思えば、投資、学費だったな、と。(そう思うようにしている。。)
そして、今、ファッションが好きだからこそ、無駄使いはしなくなっている。
必要なもの、本当に好きなものしか欲しいと思わなくなってきたのである。
毎シーズンの衣替えに限らず、私はクローゼットを頻繁に点検する。
そのシーズン着なかったものは、思いきって処分してしまう。
その作業を繰り返すと、最後には、本当に好きなものだけが、残る。
好きなものは綻びてしまったものも、直して大切に繰り返し着ている。
そして、シーズンが来る度に計画するショッピングは、その、クローゼットに残った愛すべき服に追加して新しいスタイリングになるもの、買い足して新鮮にトレンディになるもの、というルールが出来上がる。
数十年前に譲り受けた、亡き母が若かった頃の一張羅(50年選手!)の黒のカシミアウールジャケットや20年前のシルバーフォックスのファー。。遺品としてしまい込んでいるわけではなく、モノとしてリスペクトしていて、毎年活用している。
どんどん便利な世の中になり、洋服もポチっと買える、リーズナブルに買える今だから、しっかり考えないと、モノはどんどん増えていく。
本当に必要だろうか、本当に好きだろうか。。
身につけている服、スタイルは、やはりその人の「人と成り」を表すと思う。
最初にその人に関する情報として、外に発信されているものである。
クローゼットに、ずっと腕を通さないものは眠ってないだろうか。はかない靴が、使わない小物がないだろうか。
そのために、本当に好きなものが埋もれてしまっていたり、取り出しにくかったりしていないだろうか。
クローゼットのオーガナイズをすることは、空間をすっきりさせて、使いやすい収納スペースを作り、毎日のストレスを減らすだけでなく、ショッピングのプランも明確にしてくれる。
すっきりしたクローゼットに本当に好きで長く愛せる服が、居心地良さそうに収まっていることが、私は理想である。
新しいものを着ていることがお洒落ではない。
クローゼットオーガナイズをして、後悔しない買い物に結びつけることが、今必要だと思う。
RIKA